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町外れの丘には、もう何十年も人間が踏み入れていないかのようなほど古びた屋敷が建っていた
壁には蔦が絡みひび割れていて、庭の木々は落ち葉で足の踏み場もないほど荒れていた
屋敷のまわりは高い塀で覆われており入ることは不可能だ
だが、時折屋敷の窓にかけられているカーテンが開いていることがある
昔の事だが、町人は何かを隠すかのように、悪霊がいると子供達に言い聞かせ、屋敷には近寄らせない
それゆえに幼い頃から言われ続けられていた町人達は、もう誰も屋敷に近寄る者はいない
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