加治木の二太郎

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へんの女子生徒を走らせた方がましな方だった。 加治木太郎はそれが不思議で風太郎にたずねてみた。 「中村、お前そんな遅いのになんで陸上部なんかに」 「なんでって加治木君が入ったからだよ」 「なんだそれ」 加治木太郎は理解できなかった。 「お前なんで俺に話しかけてくるんだ、俺はお前なんかに興味なんかないぞ」 「なんでなんのかねえ、わかんないでもいいんだ」 加治木太郎は時間の無駄だと思い会話を止めて帰った 「また明日ね~」 風太郎の挨拶加治木太郎は答えなかった。  事件が起こる。 陸上部での練習中、加治木太郎はいわゆる不良の番長グループに呼び出された。 学校の裏門にある駐車場である。 それは加治木太郎を妬む心無い先輩達の手引きであった。 「なんだ?」 加治木太郎は敬語を使わなかった。 「ああ!?お前それが上級生に対する言葉か?なめてんのか!?」 「どうせ敬語を使っても同じだろう早く要件を言え」 加治木太郎は決して屈さない薩摩隼人。 「てめえ生意気な!」 6人の不良グループ等は殴りかかってきた。 加治木太郎の首が右に左に振れ、脳が揺れる。 暴行を続ける一団、一方その頃南先生は美術室の窓から空を見て加治木の青い空を
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