内藤の誕生日

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ちゅんちゅん… スズメの声で目が覚めた葵 葵は起き抜けそうそうベッドから出ようとして 貴司につかまれ腰を引き寄せられ 抱きしめられる 「ん…貴司… …起き…る」 「んーーー」 眠そうな貴司は 「葵が煽るから …1時間も寝てない… でも『キス』…してくれたら起きてやる」 と目を閉じたままニヤリと頬を緩めて言った 葵は少し赤くなって…キスをした 今日は内藤の誕生日 ご飯作ろう! ケーキ焼こう! 2人で朝からキッチンに立った 内藤には『オフで葵と籠るから… なっ…ぜってー邪魔するなよ』と貴司が言っていた 「小麦粉ふるいにかけててー」 「卵割ってーー」 貴司は不器用な手つきで 「おおう」 と言いながら一生懸命していた 「あ。殻が入った!」 「あ。こぼした」 悪戦苦闘 あらかた用意が出来た頃 ふと 「葵…お前って…メシ作れんだな」 ボソッと言う貴司
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