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またフラワー小道をまっすぐ進んでいくと、今度はお友達の大きな岩に出くわしました。
「エリック、何処へ行くんだい?」
「これからお兄ちゃんの時計を直しにモグラーニ博士のところへ行くんだよ」
大きな岩は急に顔色を変えました。
「モグラーニ博士?そりゃあいけねぇ、止めといた方がいいぜ。あいつの家の近くには穴がいっぱい空いててよ、そこに住む怪物に食われちまうって話だぜ?」
「僕は怪物なんて怖くないんだよ」
「どうしても行くと言うんだな?」
「うん。だって時計はモグラーニ博士しか直せないし、どうしても直さないといけないんだ」
エリックはまた「よし」と小さく呟き、歩き出しました。
大きな岩は、急いでエリックの家のお母さんの元へ丸く小さな岩を転がし、報告しました。
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