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括
ーーー家に帰ると、電気も付けずにベットに倒れ込んだ。
こんなに疲れた日はいつぶりだろうか。
そのまま仰向けになり、何も無い天井をしばらく見つめていると、ポケットの中から振動音。
それを取り出し、目を細めて画面を見ると、
見覚えのない名前だったが、
表示されたプロフィール画像を見る限り、さっきの彼女からだ。
あの後僕が何を言う暇もなく、業務的に僕に携帯を取り出させ、
QRコードを読み取った彼女は、名前も名乗らず去っていったのだ。
〈明後日、18時に講堂入口〉
奇抜な彼女にしては、とても淡白な文章だった。
しかし、有無を言わさないあの姿勢は、文章からも滲み出ていた。
疲れた僕は、返信もせずに携帯を放り投げた。
そもそもサークルの内容すら聞いていなかったのだ。
写真関係でいえば、うちの大学には既に写真部があるが、
あんな奇抜な人は見たことがなかった。
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