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講堂近くで一度立ち止まり、呼吸を整えて、入口へ向かった。 しかしそこには、あの奇抜な彼女の姿は無い。 その代わりに、茶髪に妙なパーマをかけ、 清潔感のある格好をした男がいた。 その男は入口に座り込み、 携帯を触りながらキョロキョロと周りを見ている。 あの男も、あの奇抜な彼女に呼ばれた類かもしれない。 と思ったが、確証はなかったので、 取り敢えず彼女に連絡をしようと携帯を取り出した時だった。
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