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「私からお前にプレゼントをやるから、元いた世界と全く違う世界に行ってみないか」
嫉妬の女神から提案は、俺が予想していたものと全く違った。
俺は正直神々の戦いに巻き込まれるとか、魔王を倒す勇者になれとか言わると思っていた。
「なんだ、こういった展開を知らないのか? お前が住んでいた日本にあるラノベによくある流れだと思ったんだがな」
・・・・・・どれだけ俗世に染まっているんだよ、この女神さまは。
「俺は基本的にジャン〇系のバトル漫画とかしか読まないんで、そこら辺はいまいち分かりません。というか・・・・・・理由を聞いても良いですか」
「ふむ・・・・・・理由か。まぁ私は単純にな、お前はもう少し幸せな人生を送っても良かったと思っているんだ。お前の死ぬまでの頑張りは全て見させて貰ったからな」
どうやって俺の人生全てを見たんだよ。死に方だけを見たんじゃないのかよ。
まぁ、神様なんだから人の記憶を覗くことぐらい出来ても可笑しくはなさそうだな。
「・・・・・・理由はそれだけなのか?」
「それだけだな」
少しの間沈黙が続いた。
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