第六章  アフリカジャコウネコ

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第六章  アフリカジャコウネコ

 チョッと一息に、ユーチューブで、『アフリカジャコウネコのミルクの飲み方』 の動画を見て楽しんでいる。 犬や猫のおバカな仕草が好きな人は、吹き出してしまうかもしれない。 ハッピーは、『アフリカジャコウネコ』に雰囲気が似ている。 「アフリカジャコウネコ」と、ハッピーのことを呼んでみる。 「ハッピー」と呼んでも、どっちみち来ないのだから、構わない。  エサをあげる時、呼んでもいないのに、近づいて来るのは解る。 でも、   「そろそろ、ご飯にしようか?」 人が話していると、熟睡してるはずのハッピーが目を覚まして、炊飯器の下で、待 ち構えるのはイヤラシイと思う。 たぶん、ご飯つぐのを失敗することを願っている。 無邪気で、悪びれないハッピーといると、雑念が飛ぶ。 御馳走を食べるよりも、贅沢な時間だ。 今は、先のことを考えないでいよう。 こんなに満ち足りた時間は、なかなか無いのだから。
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