touch 590

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「って、ああっ、何処に行くおつもりですか? 吉川さん、カムバ~ック!!」 「これを見ないフリして後ほど探りの電話を入 れるとか、私そういうまどろっこしいヤリ方は 性に合わないのよ。だってその間、悶々と悩む なんて精神衛生上、宜しく無いもの。現場に乗 り込んだ方が早くスッキリすると思わない?」 『思います』という心強い同意を得て、颯爽と 私はカフェに入っていく。 夜間シフトに有りがちなテンション低めの店員 に、滑舌良く『窓際に知人が座っていたので合 流させてください』と伝えると、無事に清水さ んたちの元へと辿り着いた。
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