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「血の繋がりなんてね、案外どうでもいいのよ。
水よりも濃いかな…という程度の話。だって、
そのエリカという娘に会ったんでしょう?少し
でも真純に似ていたと思う?」
「え?ううん、中身は全然。まあ、顔は…鼻の
辺りがちょっとだけ似てるかなと思ったけど」
「ほらね?親の贔屓目を差し引いても、真純は
優しくてイイ子よ。それだけでいいじゃない?
ルーツは大事だと思うけど縛られる必要は無い。
真純は真純。あなた自身に魅力が有るからこそ、
大勢の皆さんが味方になってくれるんだからね。
くよくよしないで、前を向いて歩きなさい!!」
そういう母の目は何故かちょっと潤んでいた。
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