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ふと時計を見ると、この図書室に来てからもう30分も経っている。思い出に耽っているうちにこんなに時間が経ってしまうとは。読み聞かせのために準備をしないといけないのに、今日読む本を取り出さないと、と慌ただしく準備をしていると、聞き覚えのある声が聞こえた。
「ねえ、この絵本を読み聞かせてくれない?」
僕は自然と涙が出そうになった。顔をあげると、綺麗なブロンズの髪の女の子が僕の前にたっていた。
「うん。何度だって読み聞かせてあげるよ」
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