第21Fret:Chase your back~あなたに逢いに~

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「き、きっと私のせいだ……」 紙に書かれた文字を見た(はじめ)ちゃんが俯きながらそう言った。 『(はじめ)ちゃん…あなたのせいなんかじゃないから』 「でも……」 罪の意識にかられた(はじめ)ちゃんを慰めるため、私は彼女の手を握ると一声(ひとこえ)渇を入れた。 『二三(ふみ)!顔を上げてしっかり前を見なさい!』 名前で呼ばれたことにより、(はじめ)ちゃんの身体が一瞬ビクッとなったのが分かった。 「て、店長!?」 『ほら!ボーッとなんかしてないで、さっさと芹澤さんのところに行くわよ!』 「は、はい!」 『うん♪良い返事だ♪』 黒く淀んだ(はじめ)ちゃんの瞳にほんの僅かであるが光が戻ってきたように感じた。そして、キッチンに残ってほしい旨を比女子に伝えた私は、(はじめ)ちゃんと共に芹澤さんが居るであろう3階へとその一歩を踏み出したのである。
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