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「それじゃ行ってきまーす!」
『はい、いってらっしゃい♪』
いつも通りギターケースを背負った芹澤さんを送り出す。そして、開店までの小一時間、比女子と手分けして店内の清掃やネット販売のメールの確認を行う。
・ ・ ・ ・ ・
「あのぉ二三先輩?」
『どうしたの?』
「いや~今日も暇ですね♪」
『そーゆーこと言わないの!』
「はーい💦」
『ったくもう!
………ぷっ♪アハハハハ♪』
「!?💦」
比女子の言葉が妙に懐かしいと感じてしまい思わず吹き出した。なぜなら、少し前の私も彼女と似たような台詞をよくハナ店長に向かって口にしていたから。それと、そう遠くない未来、今私が感じているような事を彼女自身も感じる日が来るのだろうか?と思うと、なんだか嬉しくもあり、ちょっぴり切なくもある。そして、ハナ店長も私と同じようなこんな気持ちを抱いてたのだろうか?とも考えてしまう。
だから親愛なるハナ店長へ・・・。
『私達はこっちで一生懸命頑張りますから、店長・・・貴女は北関東ライブツアー絶対成功させて下さいね』と、願わずにはいられない私なのであった。
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