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 新たなお大尽少女は赤い唇の女にステージ上で組み敷かれる。蛇のように腰を緩やかに上下させながら、赤い唇の女はチケットを咥(くわ)えた少女とキスをする。女同士の体が重なっていく。股を開かされ、ステージ上でM字開脚する少女は呼吸を荒くし官能(かんのう)のドアを人前ではしたなく開きながら横たわっている。会場の女達が性的に興奮しながら絶叫(ぜっきょう)する。  音が歪(ゆが)み、密集した女達は溶けて濃密(のうみつ)な橙色の霧となり会場を包み込む。ゆらり、ゆらりと霧は左右に揺れながら濃くなっていく。  感覚が鋭敏になり、霧に隠れた女達が腕や肩に触れるたびに私の性感は昂(たかぶ)っていく。呼吸が速まる。乳首が革に擦れて気持ち良い。恋人が踊り、私の躰を揺らすときゅっときゅっと乳首が勃っていく。カノジョは私を見てにこやかに笑う。橙色の霧に包まれる私達。舞台の上も霧がかかり橙色に染まる。ねぇ、もっとと私はカノジョに寄りかかる。もっと快感を。もっと快楽を。頭の中が熱くなり、興奮した私の躰が……霧の…。  タ・オ・レ・ル……あっ……。 「へん……! 壁へ……」
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