結婚したくない腐女子が結婚しました（連載版）

【女性の美について】３広告動画の導入部分とは

「李江さんは、最近よく見かけるこの広告についてどう思いますか？」

　大鷹さんから広告についての意見を聞くだけに満足できなかった私は、他の人たちにも例の広告についての意見を求めることにした。手始めに、義弟夫婦に話を聞くことにした。

　李江さんに連絡を取りたかったが、突然、この広告についてどう思うか尋ねるのも非常識だと思い、近況報告もかねて、一緒に昼食でも食べないかと誘うことにした。

　家の近くに新しくできた喫茶店で昼食を食べ終え、食後のコーヒーを飲みながら、例の広告動画を彼女に見せる。数分の動画をじっと見ていた彼女だったが、すぐに私に自分の意見を私に教えてくれた。

「もし、この広告の男があいつだったら、即、離婚だね。まあ、そんなことにならないと思うけど。亨はそこまでバカじゃないし。そもそも、広告の動画の男は、女の外面しか見てないよね。こんな男に引っかかる女がバカなんじゃないの？」

「確かにおっしゃる通りでございます」

「それに、もし主人公の女がコンプレックスをその商品で解消したとして、老化したら、また別の場所が見られなくなるでしょう？そのたびに、男に泣かされるかと思うと、この男に依存した主人公の女のバカさ加減に同情するわ」

　ちなみに、李江さんにはすでに子供がいて、その子供は申し訳ないが、李江さんのご実家に預けてもらっている。それにしても、ずいぶんきつい物言いだ。

「ねえ、その話、僕も混ぜてもらってもいい？」

「いいわよ。きらりも私と同じ意見に決まってる！」

　今日は、李江さんと広告動画の意見交換をしようと思っていたのに、なぜかそこにきらりさんが途中参加してきた。彼女とは一緒に昼食する約束はしていなかったはずだが。

「細かいことは気にしないことだよ。ささ、さん」

　こうして、私たちはデザートを追加に注文して三人で例の広告動画について熱く語ることになった。