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さらに続けて、大鷹さんは私の持論を論破する。
「人間関係の順番ですが、守らなくても問題はないと僕は思います。人それぞれ順番は違ってもいい。たまたま、紗々さんは段階をとばしてしまったけれど、レベル不足ということはありません。人間関係の最終段階が結婚なら、紗々さんはそこにたどり着けたわけですから、それまでの過程がどうであれ、問題ないです。」
最終的に、自信満々に何の問題もないという始末である。いったいその自信はどこから出てくるのだろうか。
「ということで、一緒に住むのに問題はないということです。まだ何かほかに一緒に住みたくない理由はありますか。」
どんな理由でも論破して見せる気たっぷりである。こうなったら、私も維持である。さらなる理由を話すことにした。
「それから、僕たちは結婚したのですから、いい加減、苗字で呼ぶのをやめてもらえると嬉しいです。」
「ええと、善処します。」
大鷹さん、いや、攻君は気にしているようなので、できるだけ名前で呼べるように気をつけようと思った。
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