1結婚生活をするにあたり~一緒に住むための条件①~

11/11
188人が本棚に入れています
本棚に追加
/527ページ
 さらに続けて、大鷹さんは私の持論を論破する。 「人間関係の順番ですが、守らなくても問題はないと僕は思います。人それぞれ順番は違ってもいい。たまたま、紗々さんは段階をとばしてしまったけれど、レベル不足ということはありません。人間関係の最終段階が結婚なら、紗々さんはそこにたどり着けたわけですから、それまでの過程がどうであれ、問題ないです。」  最終的に、自信満々に何の問題もないという始末である。いったいその自信はどこから出てくるのだろうか。 「ということで、一緒に住むのに問題はないということです。まだ何かほかに一緒に住みたくない理由はありますか。」  どんな理由でも論破して見せる気たっぷりである。こうなったら、私も維持である。さらなる理由を話すことにした。 「それから、僕たちは結婚したのですから、いい加減、苗字で呼ぶのをやめてもらえると嬉しいです。」 「ええと、善処します。」  大鷹さん、いや、攻君は気にしているようなので、できるだけ名前で呼べるように気をつけようと思った。
/527ページ

最初のコメントを投稿しよう!