夏のある日

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「わかった。じゃあ明里にも明日言っておくね」  にこっと沙織が天使のような微笑みを見せる。ちなみに沙織も女子から見てもかなり可愛い部類に入る。明里がキレイめ美人のお姉さん的存在だとすれば、沙織は正統派純粋の可愛いお嬢様系になるのだろう。実際、沙織の家はかなりのお金持ちで、お嬢様なのは本当だ。  何故か自分の周りには、そんな魅力を持った友達が多い。これはもしかして、「類は友を呼ぶ」という言葉に期待したいところだけど、残念ながらそうではない。男気満点、食欲満点の自分は違う人種だということは、悲しいけれどちゃんと自覚している。
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