彼女

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 俺はただ、子ども扱いしてほしくないだけだった。  彼女を呼んだ、何度も何度も声の限り呼んだ。  いつもファインダーばかり覗いて、たまにこちらを振り向いてもうりうりと撫でては俺を子ども扱いばかりする。  俺は、もっと彼女と肩を並べて歩きたいのに。  彼女はようやく振り向いた。  同時に、からだに強い衝撃が走った。
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