消したくないけむり

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君の理想に僕はなれない事ぐらいしってる でも少しでも近づきたいって思ってしまっている僕がいる 理想を上回ってやるっていう自信があったのに。 家に帰って靴を揃え、上着を掛け、手を洗い 顔も洗い歯も磨こう。 スーツは脱ぎ捨てスウェットを着よう。 お風呂に入って、静かに寝よう。 そんなあたり前の事をしっかりする人が君は好きだって。 今までの僕が嘘みたいに、しっかり生活しようとしてる。 今君はどうしてるだろう 1人部屋でなにをおもっているのだろう。 それとも他の誰かと一緒にいるのかな 僕は今君の理想に近づこうとしてるよ。 くだらないけどね、きっとさ。 腰を下ろし、タバコに火をつける。 1日を締めくくる最後の一本 君はこの煙を覚えてるかな。 今日も君を想って、寝よう。 明日はこの気持ちを閉まって君と接しよう。 だから、今君を思うよ。 煙に巻かれた僕の日常は 誰にも行くあてはわからない。 目は涙で溢れ、息をするたび胸は苦しく そしてにおいが体に染みるんだ。 僕の日常を取り巻く君というけむりは まだまだ消えなそうだな
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