第5話

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「…お待たせ。」 「…うん。」 「…」 「…」 そしてしばらく無言になった。 「…ここ、座れば?」 「…うん。」 そしてあたしは亘の横に座った。 「…」 「…」 そしてまた無言になる。 そういえば…SEXってどうやるんだっけ? …21年間誰とも触れて来なかったあたしにとってここからは未知の世界だ。 その時 「…李奈。」 亘はそう言ってあたしの頬をそっと触った。 そして同時にゆっくりと顔が近づいてきた。 これが、キスの合図だと分かったあたしは そのままゆっくりと目を閉じ あたしの唇に、亘の唇が重なるのを待った。
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