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俺と大雅は幼なじみだった。
元々俺が住んでいたアパートの隣に大雅が引っ越してきたのがきっかけだった。
あの日、大雅の家族が俺に挨拶をしてきた。
ピンポーン
「…はい。」
「…こんにちは。いきなりすみません。今日お隣に引っ越してきました。
渡辺です。」
「あら!そうだったのー!こんにちはー!」
その時、大雅のお母さんの後ろで隠れている大雅を見つけた。
恥ずかしがり屋なのかあまり姿を出さない。
「…ほら、大雅挨拶しなさい。」
「…渡辺大雅です。」
「…大雅君かー宜しくね。」
俺の母ちゃんが大雅に挨拶したその時
大雅はまた後ろに隠れてしまった。
(…なんだ。こいつ。恥ずかしがり屋なのか?)
自由に育てられた俺からしたら
大雅みたいなタイプは初めてだからびっくりした。
「大雅宜しくな!俺は亘!仲良くしよーぜ!」
そして俺は大雅に手を伸ばした。
「…宜しく。」
…初めはだいぶ嫌われてたけど。
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