ココロ覗かれて、

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ココロ覗かれて、

 私は、変な子。  みんなそう言った。  ご近所のひと、親戚のひと、学校のひと。み~んなそう言うんだからきっとそうなんだと思う。  でも私にはどうしてもわからなかった。  なんで沢山の楽しいことが溢れている外に出ることをやめてまで、学校と言う、教室と言う、小さな小さな世界に閉じこもらなければならないのか。  なんで心の中には思いがたくさん溢れているのに、それを口に出したら怒られるのか。  なんで一瞬一瞬と過去へ変わっていく今を、みんな惜しまず速足で歩くのか。  私はネバーランドに行きたい。  そんなことを言った。  そしたら、なぜかお母さんは泣いた。 「あなたとわたしは、考え方が違うのね」  母娘なのに。  そんな言葉に、私は首を傾げた。  母娘だって違う人間。考えが違うのは当たり前。それなのに・・・、  お母さんは泣いた。  その時から私は、お母さんをお母さんと見れなくなった。  お母さんなのに、私が私であることに悲しんだ。  やりきれない思いを発散する術さえ、教えてくれない人を、親と思うことはどうしてもできなかった。 「・・・私は人と違うの」  だから私は、いつの間にか人と違うことにコンプレックスを抱くようになっていた。 「だから、諦めて」  他人と関わると変わってるって言われるから。 自分一人の世界なら自分が常識だ。 常識外れって言われるのは、気分の良いことじゃない。
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