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「見損なうな。お前にそんな風に思われたなんて、俺は凄く悲しいよ」 「チーム長…」 どうやら、目黒に下心はないようだ。 深読みし過ぎだろうか。 「仕方ないな。俺はとんぼ返りするよ。だけど、やるせない気分だよな、好きな女にスケベ?な上司と誤解されて泣きたいくらいだ。よりによって、お前に見損なわれるなんて」 ハンドルに腕を置いて、その腕に額をつけ見るからに肩を落としてしまう目黒。 「…チーム長、あのっ、見損なってなんかいませんって。私が考え過ぎてました。あの、信じていいんですよね?」 顔をゆっくりあげた目黒。 「もちろんだ。ノープロブレム。なんの問題もない」 「じゃあ、はい。仕事だし、わかりました。明日もよろしくお願いします」 翼は仕方なしにぺこりと頭を下げた。 「よし。そうだよ、そうじゃないとな。なぁ、ソバカス。明日の夜、何か2人っきりで北のうまいもの食べような」 無駄にイケメンすぎる目黒の楽しげな笑顔と『2人きり』でというワードになんだかソワソワした気持ちなってしまう。 いいんだろうか?私。 右ウインカーを出して、気分良さそうに運転する目黒を翼は複雑な気持ちで見つめた。
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