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「それは、わたしの問題ですから自分で解決したいんです」 翼を黙って見下ろしていた目黒にスタッフがカードを返した。 「あのご返品なさいます?」 すっかり服を包み終え、いくつかに分けた紙袋をスタッフが示した。 「いや、もらう」 目黒は、スタッフから紙袋を全て受け取り翼へ向いた。 「こんなに丁寧に包んでもらったのに買うのをやめるのか? 店の従業員の気持ちを考えたら俺は返品なんて出来ない」 「それは…そうですけど」 確かに綺麗に包んでもらったし、カードの支払いもすんでいる。 両手に袋を持って店を出る目黒の後を急いで追う翼。 少し歩いてから目黒が翼を振り返る。 「お前を好きだと思うことは何か悪いのか?」 「…チーム長、それは」 「好きな女に想いを伝えて、少しばかりプレゼントを贈るのがそんなに悪いことか?」 少しばかりにしては、量が多い気がする。 「でも、私は…チーム長の気持ちに応えられませんから」 「なんで」 「私には徹が」 「お前、あんな風にいわれても、まだ千葉が好きなのか」 呆れたというより、少しイラついたような口調で目黒は翼に聞いた。 「……何か私の勘違いかも知れませんし」 「まだそんなこと言ってんのか? お前が知らないだけで千葉はな…」 言い出したものの言うのを迷っている様子の目黒。 「チーム長、徹の何かを知ってるんですか?」
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