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母と私と弟そして父
子供は親を選んで生まれてくるという説を聞いたことがあるけど、私はその言葉を信じたことはない。
まぁ、言葉はどこかの世界で信じられているのかもしれないけど、私にとっては勝手な言い分もいいところでもっと言えば中指を立てたくなる気持ちだ。
ここまで言うと「ああこの子は親で苦労したのかな」と思ってくれる人が多いと思う。予想してもらっているその通りだ。それを証拠に成人した今でも私は親に対して特に母親に対しては現在進行形でいい思いはしていない。
理由を話すには母親のミホナが二十歳で結婚し私を産み、その三年後に息子つまり私の弟であるジョージを産んだ時のことから話した方がいい。まずは基礎を話した方が分かりやすいと思う。
母親のミホナは子供のころから活発な奔放な性格だっま。ただ単に元気がいいというよりは後先考えず友達との喧嘩があれば自ら参加し、年ごろになって友達が恋人にひどい振られ方をすれば殴り込みに行くほどだった。
その性格は大人になっても落ち着かず二十歳でその日出会った男と結婚して私とジョージを授かった。
「あの時はああなるとは思わなかった。今でもよくやったと思ってるわぁ」
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