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産後間もないミホナにとってはかなりの負担だったそうだが義父母や自分の親を頼りどうにかやりすごしたらしい。
落ち着いた頃には弟のジョージがいつの間にか歩いていたそうだ。いつ寝返りし始めたか、ハイハイをしたか離乳食を食べさせ始めたかミホナはあまり覚えていないとも言う。それを証拠に一歳未満のジョージの写真はあまりない。もちろん私の三歳の時の写真もだ。
それくらいあわただしい毎日だったがそれで終わりではない。今度は働き先を見つけなければならず高校を卒業しただけのミホナができる仕事限られていた。ほとんどがパートやアルバイトばかりで正社員の仕事はなかなか受からず、とりあえず少しでも収入を得るために知り合いの車検会社で簡単な受付と事務を担当した。
働いている間は私は保育園にあずけられ、ジョージはミホナの母親がつまり私の祖母が面倒を見た。
大変忙しいし毎日だったがというのは言うまでもないがミホナは実家に住むことはなかった。実家は住んでいたアパートから二駅離れたところにあり引っ越しもそれほど大変な量ではないにも関わらず、ミホナは三人で暮らすことを通した。
一人でも子供二人を育ててやるというプライドや根性を示したかったのかと思いきやそうではない。
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