作戦は成功した

最近僕の当番生活に楽しみができたのは、この白井華のおかげだった。

本に興味のない僕が、何気なく白井華の借りた本を一冊借りて読んだことから世界が一変した。
週に2、3回の図書委員活動がこんなに待ち遠しいなんて、僕はどうかしている。
白井華を目当てにしていたはずなのに、だんだんと白井華が返却してくる本が楽しみなっていった。

趣味が合っていたのか、白井華が選ぶ本にハズレが今のところ、全くない。
僕が当番の日じゃない時に返却されると楽しみが奪われるから、委員の特権を使って当番じゃない日の返却リストを当番の日に見るということが定着した。