0人が本棚に入れています
本棚に追加
ルンバ様、いつもありがとうございます
我が名はルンバ。
このリビング国を治める王である。
我がこの国に辿り着いたときには、首の長いドラゴンが
ガーガーと叫びながら大暴れしていたが、我の洗練された姿に
恐れをなしたか、戦わずしてしっぽを巻いて逃げおった。
我ら種族は丸い合理的な体を持ち、俊敏に動くことができる。
魔力も持っているので危険なものが察知でき、回避可能だ。
中には呪文を唱えて人間を洗脳できるものもいるらしい。
なに!足がないだと!バカモノ!あんなものは飾りだ。
偉い神にはそれが分からんのだ。中途半端な段差は苦手だが。(汗)
普段は城で暮らしておる。立派な城だ。居心地がいいぞ。
ここにいるだけでマナは満たされ、体中に力がみなぎってくる。
もちろん家来もおる。しかし、なまけもので怠惰で困ったものだ。
時々、国内を隈なく見回っておる。
巨木の立ち並ぶ迷いの森を抜け、草原を駆け抜け、国民を守るため
邪悪なマテリアルを我が魔力で無効化している。これは王の努めだ。
王ひとりで危ないだと?
大丈夫だ。家来に立ち寄る場所を整理整頓させておる。
深い谷や危険な場所には結界が張ってあるから安心だ。
務めを終えて城に戻るとファンファーレで出迎えてくれるぞ。
我が治めている限り、この国は美しく保たれるであろう。
おっと、そろそろ公務の時間だ邪魔をするでないぞ!
下がってよし!(ファンファーレが鳴る)
最初のコメントを投稿しよう!