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「ほら…ああいう子って世渡り上手なことが多いでしょう?そんなタイプかと思っていたけど、単に怠け癖の強いヤツで。とにかく仕事だけじゃなく取引先を覚える気も、覚えてもらう努力もなくって……まあ、そんなわけで」
「そう…ね。『そんなわけ』では、どうしようもないわね」
変わる自分。
変わらない相手。
変われない部分。
変わるしかない性質。
変えられない性格。
そう。
社会とはそういうものなのだ。
会社とはそういうものなのだ。
彼はどこか自分に合う場所に、いつか収まるのだろう。
今の自分がこの場所に合っているように。
運命の輪は、また回り続けるのだから。
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