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「ク、ロっ」
「ぁ、はぁっ」
身体の奥、俺の知らないところが引き裂かれそう。熱いのが自分の身体なのか、久瀬さんのなのかわかんないくらい咥え込んだ孔のところがぎゅうぎゅうにしがみついてる。すごい、苦しいのに。
「ぁ、久瀬さんっ」
なんで、こんな気持ちイイんだろ。
「っ、クロ」
「ぁ、あっ、あっ……あぁぁあっ」
恥ずかしい格好してる。股広げて、あられもない格好で。すごく恥ずかしいのに。こんなとこに挿入されて。男なのに、乳首にキスされて感じて。女性みたいな、甘ったるい声なんて出して。
「クロ」
「っぁ、あっ、ぁっ……ン」
「クロ」
けど、すごく、嬉しかった。
「お前、ホント、可愛いなぁ」
久瀬さんとできて嬉しかったんだ。
ずっと抱かれたいって思ってた。ずっと、この人に抱いて欲しいって思ってた。
「あっ……ンっ、久瀬、さんっ」
「好きだよ」
「ンっ」
奥深くまで、久瀬さん受け入れて、食べるみたいにキスして、吐息も唾液も飲み干す。身体全部を繋げた。
「久瀬、さっ……っん、俺、もォっ」
「っ」
早くなる腰つき、乱れる呼吸、俺の中で、久瀬さんのが暴れてて、熱くて、ぐちゃぐちゃだ。
「あっ、くぜ、さんっ、久瀬さんもっ、イっ、あああっ」
「っ、抜く、ぞ」
「あ、やだっ」
「クロっ! こら、ゴム、してねぇつうの」
「やっ、だ」
中に出して欲しい。だから、ぎゅっと強くしがみついた。
「クロっ」
「久瀬さんの、欲しいっ」
止まらないで。そのまま全部俺のところに注いで。お願いだから。
「あ、ぁ、あ、あああああああ」
久瀬さんのこと、たまらなく好きなんだ。何よりも好きで、何よりもあんただけが、欲しいから、全部、お願い。
奥が熱い。
この体温を知ってる。
「あっ、久瀬、さんっ」
ずっと背中感じてた俺より少し高い体温を、今夜、自分の中で感じてる。この人が、とても好きだって、思ってたから、抱かれて、たまらなく、幸せで、涙が零れたんだ。
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