本を巡る争い

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本を巡る争い

20XX年 今から数十年前、世界は一冊の本を巡り暗黒の時代へと突入した。その理由は過去・現在・未来の全てが記されているとされる一冊の本だった。 その本の名前は『アーカイブ書』である。この本は神が作り上げたもののためこの世の全てが記されているのである。 その本のある場所は『神の間』と呼ばれている場所にある。文字通り神が居る部屋である。神はある時突如現れ「暇潰し」という理由でこの本を渡すと言い出した。だが、これは表向きであり本来の理由は、人類を試す為である。 この本を手に入れるためには神の間へ行くことが大前提であるがその行き方をまず見つける必要が出てくる。そして、本を手に入れるということはこの世の利権を得たも同然であろう未来まで分かるのだから。その為各国は国を挙げて研究を推し進めている。 スパイ、諜報活動が活発化していき時が過ぎていくほど世界は荒んでいく。国は強制労働、人体実験を平気で行いまた、国の政策に否定的な者は容赦なく逮捕若しくは暗殺していき犠牲者は時を経る毎に増えていくばかりである。 神の発表から数十年が過ぎ、古びた家の中に数人の人が集まっていた。     
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