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7話「マスターからの手紙」
「みやび、何見てるの?」
エプロン姿のはやてが、肩越しから私のスマートフォン画面を覗き込む。
「ん? ラブリーキャッチの二年前のシリーズ」
丁度主人公が初めて変身するシーンに差し掛かったところだ。
画面から目を離さないまま私が返すと、はやては飛び上がった。
「え!? カフェがこんなにヤバい時に!?」
彼の上ずった声に、空いた皿を持った結君も近付いて来た。
そしてラブキャの画面を見て、眉をひそめる。
「前から怖いもの知らずだとは思っていたが、そこまでサイコパスだとは思わなかった」
「ちょっと! 誤解しないでよ!」
顔を見合わせる二人に、私は慌てて弁解する。
「このシリーズは教会で暮らす主人公が悪者に奪われた宝物のペンダントを取り戻す話なの」
「ペンダント?」
私の話に二人はぽかんとした表情を浮かべた。
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