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「オウルナイトさん、ステージ裏に移動してください」
無線でステージと連絡を取り合うスタッフがオウルナイトに声を掛ける。
「はい!」
四人は声を揃え、威勢の良い返事をした。
パフォーマンスの出番は徐々に近付いている。
待機場所から店内を通ってステージの裏へ移動するために、私達はバックルームの扉を開けた。
「オウルナイトの皆さん、お疲れ様です!」
ふと明るい声がしたかと思うと、優太君、そして雪ちゃんと氷君の三人が飛び出して来た。
「優太君!」
「おい、どうして雪と氷がいるんだ」
どうやら三人はオウルナイトの出待ちをしていたらしい。
目の前に兄弟がいる事実に、一瞬にしてハルさんの顔が青ざめる。
兄の問いかけに、妹の雪ちゃんは得意気に胸を張って答えた。
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