6話「督促状」

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「他人が口を挟むべき問題では無いのは理解している。けれど良かったら、私にも話を聞かせてくれないか」  男は真剣な眼差しで私が理由(わけ)を話すのを待っている。  何故彼はそこまでフクパラに興味を持つのだろう。  客に話すのは憚られたが、渋々私は店の実情を打ち明けることにした。 「・・・・・・それで、オーナーが店を閉めるって言い始めたんです。私達を危険に晒さないために」 「そうか」  黙って聞いていた男は、深く頷いた。  部下の男性も両手を膝の上に置き、神妙な面持ちで話を聞いている。 「すみません、見苦しいところをお見せして」 「いや、君も話をすることで落ち着いたんじゃないか」  確かに彼の言う通り、話をしていたら高ぶっていた気持ちが少し和らいだ。
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