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既にイケメン腹黒眼鏡をゲットしているにもかかわらず、この落ち着きのない
モテっぷりは、全くもって腹が立つ。
誰か一人ぐらいはこちらに流れてきてもいいようなものを・・・。
きっとわたしの前にはとんでもなく高くて頑丈な防波堤がそびえたっているのね
だから世の中の男子諸君はそこをよじ登るのに時間がかかっているに違いない。
「なおくんは、タケさんの控室にいるから一緒には来てないの。一応まぁ、タケさんの
親友兼秘書みたいな感じだからさ。」
なに?なになに?今の自慢?あたいの彼は凄いのよぉーって?
知ってるっ!凄いの知ってるし、エミちゃんも仕事出来るの知ってる!!
あーん、どうしてこんなにも落差が激しいのかしらーっ!平等ってなに?
「ぶっ!!なにその取組前のお相撲さんみたいな顔は。」
みーちゃんがわたしの顔を覗き込みながら盛大に吹き出した。
わたしそんなに勝負しに行くような顔してたの?んで、なんでまたどすこいなのよっ
「神父様を行司さんに見立てないでよ、みーちゃんの頭の中はわたしの相撲姿で
いっぱいなの?」
「それしか浮かんでこないっ!」
誰かこの爆乳をどこかに連れて行ってくれなーい?今、さっきまでこの美しくて
神聖な感じのチャペルの中で夢を見ていたのに・・・。
「あー、早くママ出てこないかなぁ。控室行こうと思ったけど、立ち入り禁止に
なってるから入れないのよねぇ。」
どうやらエミちゃんはいち早くママのウエディングドレス姿を見ようと試みたらしい
事前に、タケさんの控室には入れるけれども、ママの控室は許可された人以外は
入れないように手配してあると聞いてはいたのだ。
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