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2...出会い
「あー、二年生に上がってから忙しくなった!!やだーー!!」
そんなことを言っているのは、堀川桃理。高校二年生で吹奏楽部に所属している。
「文句ばかり言ってないで、一年生を入れないと大変になっちゃうよ!」
桃理を咎めたのは同学年の森村菖(もりむら あやめ)。桃理と同じパートで、しっかり者。
「ちょっと忘れ物したから、取りに行ってくるね~」
「了解!早めに戻ってきてね!」
新入生歓迎会とスプリングコンサートを終え、部活には沢山の一年生が集まりみんな忙しい日々を送っていた。そんな中...
「あのぉ...」
忘れ物を取りに廊下を歩いていたら、突然声をかけられた。
「何ですか?」
「吹奏楽部は今やってるの?」
新入生のようだ。痩せすぎでのっぽな男の子。
「やってるよ!荷物おいてから、案内するね!」
「うん。」
この男の子と出会うことによって、桃理の運命が変わってしまうと、誰も想像もつかなかった...
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