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「チカは子どもだから、火が使えないです」
「で、火を使わなくても食べられるこれを晩ご飯にしようとしたってわけか」
「サンタさんは大人だから火を使えるですか?」
チカは期待の眼差しをこちらに向けてくる。
「う……」
勝手に侵入した上に、次は勝手に食材を使って調理する。これでは罪が重なっていく一方だ。何とかテーブルに出ている材料で済ますことはできないのか。もう一度テーブルに目をやると、紙切れが二枚並んでいることに気づいた。
「ん? これは?」
「これは、お母さんとばあばのお手紙です」
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