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――ざっとこんなものか。
僕は誤字をするのが常であるが、いっそそれを楽しんでしまおうと、ある方法を思いついたのだ。
それが今のようなもの――『誤字を誤字ではないとしたらどんな世界になるのか』と想像をすることである。
つまり、この誤字は誤字ではないと自分に言い聞かせるための行動であり、それはただの自己満足でもあり、そして何より楽しみだった。
「過ち」を「故意」に、あるいは「妄想」に。
誤字太郎という男は、想像力豊かな男子高校生だ。
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