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Sは、必死に話しました。
「お泊まりだから、彼氏と一緒に寝てたら金縛りにあって……。
ホテルのドアを凄い勢いでドンドン叩かれたのね。私、怖くて彼氏を起こそうとしたんだけど金縛りで動けなくて……。
そしたら今度、私の足元で子供がベットで跳ねて遊んでるの!
で、女の人……多分そう。子供の母親じゃないのかな?って思ったんだけど、私の手首を掴んだからビックリして……ってか痛くて!
見てよー(半泣き)」
Sが、右の手首を私に見せた。
「嘘……。真っ赤じゃん!大丈夫?!
しかも……指の跡が凄いハッキリ残ってるし……」
ゾクっとした。
「ね!本当なの!信じてくれるよね?」
「落ち着いて!信じてるから!
もう、大丈夫だよ。それで金縛りが解けて彼氏起こして帰って来た訳ね」
「彼氏、酷いんだよー?
全然!起きてくれないし……」
「金縛りに合ってる何て、分からなかったんだよ」
「蓮華も、安いホテルは行かない方が良いよ!
絶対、何かあるから。〇〇市の〇〇〇〇〇ってホテルは止めた方がいい」
「あそこホテル街だから、沢山ありすぎて分からないよ。
なんだったんだろね?自殺とかあったのかな?」
「うーん。子供と多分、母親みたいな感じがした」
「Sってさ、割りと霊感あるよね?なんて言うか……優しいから、寄って来られる体質?」
「そうかな?
一応、調べたんだけど、アルミホイルでも良いから塩を包んで持ってると良いって書いてあった」
「そうなの?
私は、霊感強く無いから必要ないかもな」
Sは、私に話をして落ち着いたらしく
「じゃあ!帰るね!ありがと」
と、喋るだけ喋って帰って行った。
Sは、その後に今の彼氏と同棲し、そのアパートでも暫く不可解な出来事があったらしい。
それは、また話します。
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