異変

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そして、散々色んな科を回って僕に下されたのは、精神的なモノだろう、という事だった。 何か、大きなストレスがかかっているのだろうと言われた。 そして、鎮痛剤と共に緊張を緩和する為の薬を処方された。 きっと僕の身体が大学へ行くのを拒絶していたんだ。 僕は、やっぱりT大に行くべきだったんだ。 ここじゃないんだ。 僕の居場所は。 僕は、W大を休学する事にした。 僕は東京を離れ地元に戻った。 けれど、世間体を気にした父は、僕が家に戻る事を許さなかった。 そうして。それ以来、僕は、この場所に住んでいる。 大学は結局、そのままやめてしまった。
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