転機が訪れる

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彼女は偶然にも僕と同い年で、お気に入りの球団の本拠地にほど近い関西に住んでいると言う。 ただ、僕は彼女に凄く惹かれていったし、興味も湧いた。 僕は彼女と付き合う妄想を抱き始めた。 彼女に蹴られたり蔑まされる言葉を吐かれたりなんてしたらと思うとワクワクする。 でも、もし彼女と付き合えたとしてもなかなかの困難があった。 僕は障害者年金で生活している身だ。 そして、彼女も「お金無ーい」が、口グセなくらい余裕の無い生活をしているらしかった。 僕は、遠出は出来ない身体だ。 けれど彼女もここ北海道までは来れないと言う。 僕たちが会うのはかなり難しい状況なのだ。 けれど、恋というものは障害があるほど燃えるもので。 僕は、そんな距離なんかに負けたりなんかしない。
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