始まりは平凡な出逢いだった

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始まりは平凡な出逢いだった

彼、元揮(もとき)と私は同い年だ。 今年で37才になる。 出逢いは、全国的に人気のある某プロ野球チームの交流サイトだ。 彼のハンドルネームは「レジェンド・オブ・パイオニア」通称『レジェちゃん』 私のハンドルネームは『もやっち』通称は、まんま『もやっち』 たくさんの人たちが、やり取りをしている中で何故か『レジェちゃん』と私はなんとなく気が合った。 フトしたやり取りの中で、同い年だとか、いい年をしてお互いに独りモンだとか、共通項が多かったからかも知れない。 そうしているうちに、いつからか互いのメアドを交換して直接2人でメールでのやり取りをする様になった。 始めのうちこそ、野球の話しで盛り上がっていたけれど、彼はいつも酒を飲んでいたから、いつの間にか話しはガンガンとプライベートな話しになってきていた。 お互いに顔も知らない、これからも顔を合わせる事もきっと無いであろう関係が、ほんのチョット心のガードを下げさせたのかも知れない。
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