始まる

2/5
前へ
/29ページ
次へ
僕たちは、一度も会った事も無かったけど、付き合う事になった。 僕は、付き合う事になった記念にゆっきーにあるお願いをした。 「そんなのムリ!!!」 彼女はガンとして僕のお願いを断った。 僕のお願いがよっぽど嫌だったらしくて、あんなに嫌がっていた「それなら、私の写メ送るから」とまで言った。 僕は、今はそれで手を打った。 本当は、付き合う前に顔を見たかったけど、まあ、いいや。 メールの添付画像に送られてきた彼女の写真は、とても僕と同い年とは思えないほどの童顔だった。 確かに顔の割に大きめな猫目に小さな鼻と、厚みはあるけれど小さな唇からチラリと見える前歯がセクシーだ。 僕が想像していた以上の美人だった。 僕も学生時代はけっこうモテたけど、きっと彼女もモテるだろうに。 なんで、僕なんかと付き合ってくれたのか…。 彼女の顔を知った事で、僕の知らない彼女の周りの男たちに嫉妬した。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加