始まりは平凡な出逢いだった

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彼は、サイトに書き込みがあるとどんな時間でもコメントを入れていた。 それが不思議で、どんな仕事をしているか聞くと、『僕、仕事してないんだ。』と、言ってきた。 『理由聞いても大丈夫?』 『うん平気。 僕ね、精神的な病気をいくつか持っていてさ、仕事出来ないんだよね。』 『どんな病気?聞いてもいい?』 『うん。 パニック障害や鬱、強迫性障害、あと、何かイロイロ…』 『イロイロ?』 『うん、悪い所はどこも無いのに死ぬほど歯が痛くて何にも出来なかったり…とか』 『そっか…、それは大変だね…』 『そうなんだ、だから本当に何にも出来ないんだよ。それで、結局は大学も中退しちゃったしね…』 『そうなんだ…、ね、大学ってどこいってたの?』
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