彼はお薬博士だった

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彼はお薬博士だった

実はその頃の私も鬱のドン底をやっと抜けて、ちょっとずつ周りのモノに興味が持てるようになっていた頃で。 その一つがプロ野球でもあった。 そして、何とか今の状況から抜け出したいとも思っていた。 そんな話をして、もうずっと不眠で悩んでると話すと病院で睡眠薬を貰えば良いとアドバイスもくれた。 彼はとても頭が良かったから、薬にもとても詳しかった。 そして、睡眠薬にも色々な種類があって、作用時間の短いものから長いものまであるんだと教えてくれた。 超短時間のモノは、睡眠導入剤と言われるもので、寝付きの良くない時に使うモノで、だいたい作用時間が3時間くらいだとか。 中長時間用のモノはゆっくり効いてゆるゆると覚めていくんだとか。 そんなアドバイスを聞いて、私もちゃんと心療内科を受診してみようと思えた。
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