3.私は可愛くなった?

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おじさんが起上ったので目が覚めた。目覚ましは9時を過ぎている。外は晴れて天気がよい。ここへ来た雨の日が嘘のようだ。冬が本格的になると晴れた日が多くなる。外はまだ寒そうだ。また、今朝と同じことをされると辛いから眠ったふりをしていた。 私が眠っていると思っておじさんは静かにベッドをたってバスルームへ行った。キッチンで朝食の準備をする音が聞こえる。土曜日でもしっかり朝食を食べるみたい。以外と規則正しい生活をしていると感心する。準備できたと見えて私に近づいてくる気配がする。 「起きてくれ、朝食だ」 私はすぐに起上ってバスルームへ行った。でも身体がだるい。歯を磨いて、顔を洗って、髪をとかす。髪は後ろにまとめてポニーテイルにする。これが一番簡単でヘアサロンに行く必要もない。身支度ができたのでテーブルに着く。 「さっさと食べて。11時になったら着るものを買いに行くよ。それからヘアサロンへも。もう少しましになってくれ。このままでは色気がない」 私は黙っておじさんの作った朝食を食べている。昨日と同じ朝食だった。食べ終わったので、私が二人分の後片付けをすると、おじさんは黙って見ている。ただで食べさせて貰っているから、これくらいはしないといけないと思った。 「後片付け、ありがとう」 お礼を言われると思わなかったので、とっさに頷いた。 「黙っていないで、少しはしゃべってくれ」 「はい」 「はいか? まあいい、嫌だとか言われるよりましか?」 私が嫌だとか言う訳がない。朝食をありがとうという気持ちでいる。 11時になったので、二人で出かけることになった。私が寒そうな身なりをしているのでおじさんはダウンジャケットを上から着せてくれた。温かい、おじさんは意外と気が付いて優しい。 おじさんは始めにユニクロに連れて行ってくれた。ここは価格が手ごろなうえにデザインも悪くないと言っていた。私に冬用の部屋着、パジャマ、下着類をそれぞれ何着か選ぶように言ってくれた。それから、値段はどれもソコソコだから遠慮しないでいいからできるだけ可愛いものを選ぶようにと言った。
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