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昔々、神は人々に二通りの力を与えたという。
1つは、『魔力』という奇跡の力で、あらゆる事象を発生させる力。
この力を扱う者を『魔術師』と呼んだ。
1つは、『星力』という天恵の力で、あらゆる事象を発生させる力。
この力を扱う者を『星術師』と呼んだ。
お互いにメリット、デメリットがある力だった。
『魔力』の大きなデメリットは消費が激しく持続力がない。
『星力』の大きなデメリットは扱える力の範囲が狭い。
人々が力を授けられた直後は、共に手を取り合って生活していた
しかし、個の能力では明らかに魔術師の方が勝っていた。
魔術師は、1人で火を起こすし、水を湧かすし、土地を耕すし、風を操る。
対して星術師は、1人が担える役割は多くても3つまでだった。
そのため、時が経つにつれて魔術師は星術師を蔑むようになってしまった。
そしてそこには驕りが生まれた。
『自分たちはこいつらよりも優れている。こいつらよりも上の立場なのだ』
そして魔術師に独裁される世界が訪れた。
魔術師でない者は奴隷の対象になり、人間のように扱われない。
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