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そして能力についてだが、ブラックホール自身が星座の宿すことが出来て、なおかつそれには制限がない。
つまり、ブラックホールを宿している人は無限に星座を宿すことができると言うことなのだ。
しかし、星術は極めれば極めるほどに強力になっていくため、宿す星座が多ければ良いと言うわけでもないようだ。
それを考慮しても『星座は3つまで』と言う制限が無いだけで、戦術などの幅はかなり広がるだろう。
そして、これまでしっかりと話せなかった理由として、ブラックホール自身が星座を宿さないと、その宿し主と話すことが出来ないと言う条件が付いているためだったとのこと。
以上の説明をブラックホールから受けて、納得する煌だが、自分が本当に特異な存在であると言うことを再認識せられた。
話の最後には、他の星座たちと同様に名を付けて欲しいと伝えられる。
(そうだったんだ……でもこうやって話せるようになって嬉しいよ。
君の名前は『然』。これからよろしく!)
その夜は、自身に宿した星座たちとコミュニケーションを取り、星術のイメージを固めつつ
明日から始まる修行に心を踊らせて、夜が更けていった。
――そして、研究室で過去の文献を読み漁る影が1つ。
白衣に黒縁メガネのその人は、何やら神妙な面持ちで思考を巡らせるのであった。――
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