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その刹那、身構えた新型ライドウェアの腕甲部から、打突槍が飛び出す!
装甲を撒き散らす敵ライドウェア。
新型ライドウェアは、片手で敵ライドウェアの頭を掴んだまま、もう片方の腕にあるCCMで、敵を何度も叩く。
「ア、アームズ……こ、ここまで戦えるのかよ……」
様子を間近で見ていたヴァイルはそう呟いた。
「あいつぁ、マクスウェル技官が設計した装置だ……」
オヤっさんが呟く。
敵ライドウェアは、既に原型を留めないほど激しく形を変えている。
その衝撃に、きっとパイロットは絶命している……
モニターで、その様子を見ていたエイプリルは、あまりの凄惨さに両手で口を塞いでいた。
それでも、A.R.M.Sは、敵の完全停止を確認するまで殴り続けた。
まるで、我が子を傷つけられ、怒り狂った父親のように……
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