プロローグ

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プロローグ

◆ プロローグ  冬の冷たい空の下、その人は言った。 「もし、和也くんを苦しめる人がいたら、私が絶対に許さない」  その口調はなぜか悲しく聞こえた。 「私があなたをずっと守ってあげる」  冷たい風と髪をかき分けるようにその人は言葉を続けた。 「この世界を敵に回しても・・」  吹き荒ぶ風の中、その先の言葉が風に途切れた。  けれど、僕はその言葉の先をずっと憶えている。
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